グループCEO年頭の辞
2022年1月6日
株式会社JBAホールディングス
代表取締役 グループCEO
脇 一郎
JBAグループの皆さん、明けましておめでとうございます。グループCEOの脇一郎です。昨年は、コロナで始まりコロナで終わりました。様々な制限のある新しい生活様式、働き方が根付いてきています。リモートワークが定着し、従来コンサルティング業務は現場が主流でしたが、営業段階からリモートワークとなり、クライアントとはデジタルコミュニケーション、会食や懇親会など直接的なネットワーキング機会は激減、ビジネス環境は激変し、コロナ禍以前と同じようには戻らないとまで言われています。
また、昨年からは、今まで以上にサステナビリティー(持続可能性)や気候変動リスク(TCFD~Task Force on Climate-related Financial Disclosures~)が話題となり、企業活動にも大きな影響を与えています。
これは昨年も申し上げましたが、我々にとって重要なことは、このような先が見通せない不透明な状況だからこそ、あらゆる想定のもと、プロフェッショナルとしての判断力と、高いアウトプット力を発揮することです。我々は、資格集団として、法律や制度に沿った、ある意味保守的なサービスを提供していますが、時代とともに法律や制度も変わり、クライアントニーズも変わります。そのような変革・変化に強い組織、かつ多様な価値観を受容できる組織であることが、JBAグループとしてのサステナビリティー(持続可能性)と考えます。我々がサステナブル(持続可能)であることは、クライアントサービスの継続安定性につながり、それがクライアントへの信頼という我々の「価値」と、クライアント自体の企業「価値」向上につながります。今年は、このような「価値」を意識して業務を推進していきたいと考えています。
年頭にあたり、2022年、令和4年の年頭の辞を申し上げます。
1.変革・変化に強い組織を目指して
リモートワークの定着、デジタル化が進み、また財務報告分野では非財務項目を含めたサステナビリティー開示が急速に進もうとしています。また、税務分野では電子帳簿保存法が大きく前進、相続分野でもいわゆる相続登記手続きの義務化など、法律や制度の改正が続いています。
我々は、クライアントサービスを高いレベルで維持するためにも、変革・変化に強い組織であることが大事になります。そのためには、一人一人がプロフェッショナルとして自己啓発を継続して、スキルの向上に務め、変革・変化に強くならなければなりません。
そのための研修会や有用な情報発信、自己啓発機会の増加を強く推進します。新しい業務様式に沿って、e-Learning、オンライン研修、動画発信などのデジタルツールなども積極的に活用して、変革・変化に強い組織を目指します。
2.アウトプットパフォーマンス向上のためにデジタルスキルに磨きをかけよう
コロナ禍で、リモート会議などを使ったデジタルツールの活用が一気に進み、デジタルツールスキルの重要性が大きくなっています。これは、我々のパフォーマンスは、アウトプットそのもので評価されることがますます強くなる、ということを意味しています。我々の業務の特性上、パフォーマンスの向上にデジタルスキルの向上は欠かせません。
我々は、レベルの高いプロフェッショナルサービスの維持・向上のため、デジタル化への対応、そしてデジタルスキルの向上を、さらに強く推進します。
3.SDGsへの本格的な取り組み~サステナブルであることの「価値」を考えよう~
昨年も同じテーマを掲げましたが、今年はコロナ禍により「サステナビリティー(持続可能性)」という視点での企業活動がさらに進むと思われます。
特にTCFDといわれる気候変動に関しては、高い関心を持って対応が進められています。
経済界でプロフェッショナルとして活動をしていくためには、SDGs「Sustainable Development Goals」が、どのような「価値」を創造していけるのか、そして我々がどのような活動をすることが「Sustainable」(持続可能性)という「価値」に貢献できるのか、実際に行動していくことが求められていると考えています。
企業活動は、いま売上や利益、顧客満足といった直接的な便益と、社会貢献という間接的な便益のバランスで、評価される時代になってきています。
「持続的」な企業になるためには、経済的利益の追及だけではなく、SDGsへの貢献も大事な責務です。
今年は、SDGsに貢献する具体的なアクションに本格的に取り組みたいと思っています。
最後に、皆さんとご家族の繁栄と健康を祈念して、私の年頭の辞とします。
以 上