グループCEO年頭の辞
2025年1月6日
株式会社JBAホールディングス
代表取締役 グループCEO
脇 一郎
皆さん、明けましておめでとうございます。グループCEOの脇一郎です。コロナ渦という言葉も遠い昔にあったかのように、今では観光や外食も活況となってきています。一見、経済的には好転しているかのように見えますが、為替や株式市場も安定しているとは言えず、また世界情勢も、今年はアメリカ大統領がトランプ氏に変わることもあり、なかなか先が読めない状況であると感じます。まさに、いわゆるVUCA(「Volatility:変動性」、「Uncertainty:不確実性」、「Complexity:複雑性」、「Ambiguity:曖昧性」)の時代であると言えるでしょう。
プロフェッショナルとして社会からの期待も変化していると感じます。いわゆる、高度な知識や知見を提供することは、AIなどのテクノロジーが場合によってはプロフェッショナルに代替する役割を果たすことができる時代になってきています。このようななかで、プロフェッショナルにとって重要なことは、高い倫理観に基づいた判断と説明責任能力です。知識や知見は、AIなどにより容易に取得することができますが、それをどのように判断して使うか、ここが我々プロフェッショナルの価値そのものになるでしょう。
また、我々は資格集団として、法律や制度に沿った、ある意味保守的なサービスを提供していますが、時代とともに法律や制度も変わり、クライアントニーズも変わります。そのような変革・変化に強い組織、かつ多様な価値観を受容できる組織であることが、JBAグループとしてのサステナビリティ(持続可能性)だと考えます。我々がサステナブル(持続可能)であることは、クライアントサービスの継続安定性につながり、それがクライアントからの信頼という我々の「価値」と、クライアント自体の企業「価値」向上につながります。
今年も、このサステナビリティを核として、JBAグループの価値に埋め込んでいくべく、2025年、令和7年の年頭の辞を申し上げます。
1.Well-being(ウェルビーイング)ファースト~サステナビリティ推進の中核として~
Well-being(ウェルビーイング)とは、心身と社会的な健康を意味する言葉であり、多面的な幸せを表す言葉です。これは昨年も掲げておりますが、我々のサービスが成熟化するなか、やはり大事なことは全ての関係者、従業員、クライアント、取引先様含めて、Well-being(ウェルビーイング)が重要なサービス運営のコンセプトであると考えています。
そのために、多様性に対しての積極的な寛容、あらゆるハラスメントの撲滅を強く推進し、貢献意識と働きがいの向上を目指します。この実現のために、企業風土をはじめとして、クライアントサービスやあらゆる社内制度を「Well-being(ウェルビーイング)ファースト」で考えます。
2.DX(デジタルトランスフォーメーション)のさらなる推進
これも、昨年も掲げたテーマで、継続して推進していきたいと考えています。具体的には、オフェンス面では、すでに社内で導入している生成AIの利活用推進やデジタルマーケティング強化、ディフェンス面ではサイバーセキュリティーに対する体制強化やITガバナンス強化など、積極的に進めたいと考えています。
3. 正実と誠実
先が見通せないVUCAの時代に、最後に必要なのは、やはりプロフェッショナルとしての高い倫理観です。特に近年では、企業は単に利益追及組織としてだけではなく、社会貢献・サステナビリティという視点からの価値が注目されています。社会貢献という意味では、我々はプロフェッショナルとして規則や法律に遵守するサービスを提供しているので、それに違反すること、または違反する恐れのあることを行ってはいけないのは当然ですが、我々は公正妥当なプロフェッショナル判断で、クライアントが健全な企業活動を推進できるよう支援させていただく役割もあります。そのためには、高い倫理観による正しい言動、そして真心を持って、つまり、「正実」で「誠実」な仕事をすること、これが我々の仕事の価値そのものであると考えています。
最後に、皆さんとご家族の繁栄と健康を祈念して、私の年頭の辞といたします。
以 上